正社員になることによるデメリットは?

介護業界では非正規雇用で働いている人も多く、そこから正社員へ転向する人も少なくありません。確かに正社員になると収入が安定し、福利厚生も充実し、将来設計も立てることが可能となるなどメリットは大きいです。しかしデメリットもあります。正社員になることを考える場合にはデメリットの部分もしっかり考慮しましょう。

パートやアルバイトであれば希望休も出しやすく、勤務時間や日数も希望を提出できます。土日の休みを固定できる場合もあります。
しかし、正社員となると自分の要望を前面に出すことが難しくなるかもしれません。特に入所施設の場合は、24時間介護ケアの提供が必要です。
夜勤が月に平均4回はあり、施設によっては4回以上のところもあります。休日も出勤する日が増えてしまう可能性があり、休み希望も月に何回まで、と決められることが多いです。
今述べたように、夜勤がシフトに不規則に組み込まれてしまうため、生活リズムの乱れにも気をつけないと睡眠障害を起こしてしまうこともあります。
正社員になると忙しくなるので、育児や介護との両立が難しくなってしまう可能性もあります。そのような場合には入所施設以外の職場を視野に入れなくてはいけないかもしれません。
そしてパート、アルバイトとの大きな違いは責任の重さです。正社員は責任のある仕事を任され、職場のリーダー的役割を求められることも。他のスタッフやパート、アルバイトからも頼られる存在となることも。それをプレッシャーと感じストレスが溜まってしまう可能性もあります。
この正社員登用によるデメリットに納得できるかどうかも、介護士が正社員として働くうえでの大切なポイントになるでしょう。